「伊香保温泉ホテル松本楼で温泉デビューさせたいけど実際のところはどうなんだろう?
実際に泊まった人の感想を知りたい」
こういった方の疑問に答えます。
- 赤ちゃんも楽しめる温泉
- 形状がいろいろ選べる離乳食
- 構造の限界に挑んだバリアフリー
記事の信憑性
本記事を書いているわたしは、2023年10月に実際にホテル松本楼のスイート202号室「君松」に宿泊しました。
1歳の赤ちゃんの息子と体験したことを伝えたいと思います。
読者さんへ前置きメッセージ
わたしがホテル松本楼に宿泊を決めるとき、1歳の赤ちゃんと宿泊するのは
・どんな設備があるのか
・離乳食は大丈夫なのか
・危ないところはないか
と不安でした。
この記事を読むことでホームページではわからないような細かいことも執筆したいと思っています。
それでは、さっそく紹介していきましょう。
赤ちゃんも楽しめる温泉
・ホテル松本楼のスイート君松の部屋についているお風呂は半露天風呂
お風呂の様子はこんな感じ。
窓を開けると露天風呂になり、寒ければ閉めることもできるので体温管理が繊細な赤ちゃんも安心です。
赤ちゃんが眠った後に半露天にしてゆっくりくつろぐのもいいですよ。
窓の外はバルコニーになっています。
柵はありますが、目の前は通りです。
・アメニティーについて
お部屋に用意されている赤ちゃん用のアメニティーは以下のものになります。
- アメニティーセット(タオル、スポンジ、ハブラシ)
- バスチェア
- ベビーシャンプー、ベビーソープ
- 浴衣
ちなみに、浴衣は60cm~120cmまで用意されています。
公式HPでは65cm~とありますが、わたしは60cmを借りることができました。
着ている服よりも20cmほど小さいものがオススメだそうです。
転んでしまったときに危なくないように、そでまくりはしましたが、長さはピッタリのを選ぶことができました。
・泉質について
温泉は伊香保温泉の「白銀の湯」(しろがねのゆ)を引いています。
赤ちゃんにも優しい弱アルカリ性の泉質です。
以下に公式HPより泉質の紹介を引用します。
・貸し切り風呂について
貸し切り風呂は2か所あり、以下のような設備になっています。
貸し切り風呂は事前予約ができません。
わたしはチェックインのタイミングとその後の予定の関係で断念しました。
バリアフリーに配慮した「まごころの湯」であれば赤ちゃんも入りやすそうなので利用してみたかったです。
・大浴場について
大浴場は時間による男女入れ替え制の2か所
こちらは先述した「白銀の湯」のほかに「黄金の湯」(こがねのゆ)が楽しめます。
「黄金の湯」はむかしからある泉源で、伊香保でも限られた旅館にしか届いていない温泉になります。
2階の大黒の湯、8階の吉祥の湯それぞれ赤ちゃん用のアメニティーがあります
大浴場アメニティー
- ベビーベッド
- 沐浴用バスタブ
- お風呂チェア
- ベビーシャンプー・ベビーソープ
- おもちゃ(バケツ・じょうろなど)
大浴場前の自動販売機で販売しているもの
- おしりふき GOO.N 70枚入り 240円
- 紙おむつ GOO.N パンツタイプ 2枚入り M、Lそれぞれ 300円
・気になった点
バリアフリーの限界
特に部屋についているお風呂が段差が多く気をつかいました。
また、風呂場のゆかが木材です。
クギの飛び出しや床の欠けている部分があり、歩かせるには注意が必要です。
湯加減について
部屋のお風呂については循環式で一定の温度をキープできるようにしていると思います。
普段入っている40℃のお風呂よりもあたたかく感じました。
42~44℃あたりで設定しているのかと思います。
赤ちゃんには熱い温度なので注意が必要です。
形状の選べる離乳食
離乳食の進み具合に合わせてメニューを選ぶことができます。
わたしの息子は宿泊したとき、1歳2ヶ月くらいでした。
普段の食事は
- ごはん 普通のものが食べられる
- おかず 基本は細かく、ひと口大にする
- めん類 すすれないので2~3cmの長さ
といった進み具合でした。
インターネットでの予約は4ヶ月くらい前にしていました。
そのときの離乳食の進み具合で予約をしたので
- 夕食 離乳食 柔飯 1,100円
- 朝食 離乳食 柔飯 550円
となっていました。
さすがに状況が違うなと思ったので、宿泊する5日前くらいに電話をして変更の相談をしてみました。
電話で問い合わせをしてわかったこと
離乳食を指定しても普通のごはんも選択できること
これは、普通のごはんが好きな息子には助かりました。
電話で以下のように変更しました。
- 夕食 年少さんセット 普通のごはん 1,650円
- 朝食 離乳食 普通のごはん 550円
ちなみに、朝食はバイキングとなっていたので食べられそうなものをあげてみました。
実際に届いたメニューは以下のとおりです。
自分でも離乳食を作ったことがあるのでここまでの品目を出していただけるのは助かります。
夕食で今回出てきたものはスプーンでひと口大にできるやわらかさのものが多かったです。
家では出てこないような味のものが多く、息子もよろこんでいました。
うどんを2~3cmに切ってもらえるようにたのみました。
メニュー詳細はその時にならないとわからないそうです。
アレルギーや不安な食材がある場合は事前に相談しておくとよいでしょう。
・構造の限界に挑んだバリアフリー
段差が少なく、キッズルームが充実しています。
ホテル松本楼は老舗旅館の中身を大幅にバリアフリー化しています。
赤ちゃんから高齢者まで3世代で楽しめる温泉旅館を目指しているそうです。
段差のスロープ化
老舗旅館の構造上どうしても階段が生じてしまうところをすべてスロープ化していました。
2階の「大黒の湯」からダイニングレストラン「四季料理 尾上」にかけて長いスロープがあり印象的でした。
わたしはあえて1階~最上階まで歩いてみましたが、目立った段差は感じませんでした。
わたしの失敗なのですが、部屋の玄関も段差がないので靴のまま部屋にあがってしまいました。
「段差がないので皆さんよく間違えるんです。」とホテルの方が言っていました。
そこまで徹底して不要な段差がないと思ってください。
館内はベビーカーのままで自由に動きまわれます。
しいて言えば前述したお風呂の段差くらいでしょうか…。
ただし、スロープに慣れていないよちよち歩きの赤ちゃんは気を付けてください。
段差なら気が付きますが、坂がわからずに転んでしまうことがあります。
キッズルーム
キッズスペースは2階大黒の湯の入り口の奥にあります。
広さは5帖くらいかと思います。
ルーム内での飲食は禁止です。
ここだけ上がり口が唯一の段差があります。(他の段差には気づきませんでした。)
靴をぬいで入りましょう。
床と壁について
床はタイル式のカーペットフロアでクッション性は低めです。
壁は下部はえんぴつの形をしたクッションが貼り付けられています。
壁の上部はチョークで落書きをできるような材質になっています。
子供にはうれしい仕様ですが寄りかかると白くなるので注意してください。
ロックができるゲートがあります。
利用可能時間
9:00~11:00
14:00~20:30
とありましたが、日中はDVDが流れっぱなしなだったので声をかければ使わせてもらえる可能性もあります。
備品紹介
- ぬいぐるみ
- 人形
- 車のおもちゃ
- 知育玩具
- 絵本 100冊以上
- アンパンマンのDVD
- 木馬
- トランポリン
- ままごとセット
- やわらかボウリングセット
絵本は貸出で部屋に持ち帰ることもできます。
キッズルームとしては未就学児向けといった印象でした。
息子は楽しかったようで2時間くらいここで遊んでいました。
特にままごとセットが気に入ったみたいでした。
補足
寝具について
赤ちゃんの落下が不安なら布団をオススメします。
依頼すれば夕食後に敷きに来てくれるそうです。
子ども用布団は1,100円です。
大人の人数に応じて大人用布団は使えるそうです。
スイートはベッドなので、ベッドを移動させてくっつけました。
大人の男性ひとりで頑張れば動かせるくらいの重さです。
ベッドガードの貸し出しも行っていました。
ベッドマットの下に差し込むタイプのもので高さがなく心もとない感じがしました。
くっつけたベッドの真ん中に息子を寝かせ両サイドを大人でガードしました。
念のためベッドガードを足元に使用しました。
とりあえず落下はしなかったので良かったです。
授乳室について
授乳室は1ヶ所のみ。
2階大黒の湯の手前の女子トイレ前にあります。
広さは4帖くらいです。
おむつ交換もできるスペースがあります。
おむつ交換は部屋かお風呂場のベビーベッドなどで行うと思います。
男性トイレにはおむつ交換できるところがないので注意してください。
おむつBOXは授乳室と部屋のトイレにあります。
ホテル松本楼は「しぶかわ赤ちゃんの駅」に登録しています。
宿泊していなくても授乳室やおむつ交換をさせてもらえるのはうれしいですね。
まとめ
- 赤ちゃんも楽しめる温泉
- 形状がいろいろ選べる離乳食
- 構造の限界に挑んだバリアフリー
以上のポイントについて書きました。
赤ちゃんから高齢者まで対応できるポテンシャルの高さを感じました。
他の旅館よりも赤ちゃんが泊まる機会が多く、経験を活かした接客もよかったです。
皆さんの伊香保温泉で旅館選びの参考になるとうれしいです。
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